海外安全対策情報20174月~6

 

 

 

1 治安情勢
警察による治安対策が一定の成果を挙げているものの、スリ、ひったくり等の軽犯罪は依然として多数発生している。また、リビア等近隣国における法執行機能の不全等を背景として、島嶼部を含むイタリア南部に、多数の移民が短期間で押し寄せ、特別在留許可を得た者を含む多数のアフリカ系移民が都市部に流入している。

2 日本人被害例
  スリ等の被害件数については、前四半期と比較して微減の傾向にある。細部の被害状況については、以下のとおり。
(1)スリ 23件(1月~3月 30件)
  ア ローマ市内の歩道で、向こうから来た男性に、肩に何か付いているというジェスチャーをされたことから、これに従い確認した。その後、カバンの中を確認したところ、パスポート・クレジットカードを入れたケースがなくなっていた。
  イ ローマ市内のテルミニ駅構内で、見知らぬ女性から「乗り換えに便利な場所がある」と案内されたので、これに従ったところ、数名の女性に取り囲まれ、気付くとパスポートがなくなっていた。
  ウ ローマ市内のスーパーマーケット内で、老人から棚の高い場所に置いてある商品を取るように依頼されたことから、これに従ったところ、気付くとパスポート・クレジットカードがなくなっていた。
(2)置き引き 7件(1月~3月 18件)
  ア ローマ市内のホテルロビーにおいて、目を離した隙に自身のカバンを類似する別のカバンとすり替えられた。
  イ ローマ市内の鉄道に乗車した際、座席上の棚に置いたバッグを盗まれた。
  ウ ローマ市内のレストランで食事をした際、男性に声を掛けられたので、これに応答している間に、別の人物にカバンを盗まれた。
  エ フィレンツェの市場で食事をした際、目を離した隙に横の座席に置いていたカバンを盗まれた。
(3)ひったくり 2件(1月~3月 8件)
   パレルモ市内で観光していたところ、背後から男性にショルダーバッグをひったくられた。
   なお、同人は、別の男性が用意していたバイクに乗って逃走した。

3 殺人・強盗等凶悪犯罪例
  外国人が被害者となった事件(性犯罪)が発生したものの、日本人の被害については認められなかった。同事件等の概要については、以下のとおり。
(1) 殺人
  ア 4月3日
    ナポリ市内のホテル駐車場において、51歳男性が射殺された。警察の調べによると、被害者には違法薬物譲渡の犯歴が認められるとともに、犯行当時、加害者はバイクで被害者に接近し、発砲後、現場から逃走したものとみられている。
  イ 4月7日
    ナポリ郊外の山間部において、男性の焼死体が車両内部で発見された。警察の調べによると、被害者は仮釈放中の受刑者であり、同車両への放火により死亡したものとみられている。細部については捜査中である。
  ウ 5月9日
    ナポリ市内の宝石店において、オーナーの男性が射殺された。事件当時、店内の貴金属は窃取されており、後日、31歳の男性が強盗殺人の容疑で逮捕された。
  エ 5月31日
    ラツィオ州南東部の都市において、23歳男性が交際相手に刺殺された。警察の調べによると、両者は口論から事件に発展したものとみられ、細部については捜査中である。
  オ 6月10日
    カンパーニャ州の都市において、61歳男性が交際相手の元配偶者に刺殺された。警察の調べによると、両者は口論から事件に発展したものとみられている。
(2)強盗・窃盗
  ア 4月11日
    フィレンツェ市内の住宅に3人組の強盗が侵入し、住人に銃を突きつけ金銭を強奪した。警察の調べによると、同人らは窓を破壊して侵入したものとみられている。
  イ 5月12日
    早朝、ナポリ市内の路上において、銃武装した強盗が現金輸送車を急襲し、現金を強奪した。現在のところ、警察が細部を捜査中である。
  ウ 6月12日(強盗未遂)
    ローマ市郊外の路上において、車上荒らしを企図した二人組の男性が、付近を警戒中の私服警官により同行為を阻止された(1名射殺、1名逮捕)。
    なお、警察官の発砲理由は、強盗犯が銃武装していたことによる正当防衛であった。
(3)性犯罪
   5月14日、パレルモ市内の路上において、21歳のイギリス人女性が男性より強姦被害を受けた。事件当時、被害者は酩酊状態にあり、加害男性の容貌を記憶していないことから、現在のところ同人の逮捕には至っていない。

4 テロ・爆弾事件発生状況
  特になし。

5 誘拐・脅迫事件発生状況
  特になし。

6 対日感情の変化
  特になし。

7 日本企業の安全に関する諸問題
  特になし。