大江博大使着任のご挨拶

2020/2/14

   この度、駐イタリア大使としてローマに着任いたしました大江博(おおえ ひろし)です。2月6日にマッタレッラ大統領に信任状を捧呈し、本格的に公務を開始しました。直前は、パリにて経済開発協力機構(OECD)日本政府代表部特命全権大使を務めておりました。
 
  150年を超える交流のある日本とイタリアでは、近年、更にその距離が近くなっています。元々、両国とも、伝統を大切にする精神、食文化、「ものづくり」へのこだわりなどを共有しています。このような中、喜ばしいことに、最近では、イタリアの方々からは、和食、アニメ、武道などへの関心が高まっており、イタリアから日本を訪れる観光客は、この5年で2倍に増え、昨年は16万人と過去最高を更新しました。また、政治レベルでは、4月の安倍総理大臣の訪伊、6月のG20大阪サミットへのコンテ首相の出席、10月のカゼッラーティ上院議長の即位の礼出席等、ハイレベルの要人往来が続きました。
 
  当館としては、東京オリンピック・パラリンピックの今年に、両国市民間の相互理解や交流の裾野が更に拡がるよう努めて参ります。政治面では、引き続きハイレベルの往来を促進するとともに、本年12月からは、イタリアがG20の議長国を務める予定であり、昨年のG20議長としての日本の経験を共有しつつ、イタリア議長国の成功に貢献していきます。経済面では、日伊は優れた技術力、高い品質、職人技へのこだわりといった価値観の共有を背景に、日本からイタリアへの投資も順調に伸展しています。昨年2月に発効した日EU経済連携協定(EPA)も、二国間経済関係強化を後押ししています。このような中、当館としてもビジネス環境整備を含め、日系企業支援に努めていきます。市民の交流の面では、スポーツ、和食・日本酒、ポップカルチャー・映画等、そして我が国の実情や政策等に関する情報の発信を通じて、日伊の相互理解と観光の振興に力を注いでいきます。
 
  また、ローマには国連食糧農業機関(FAO)、国連世界食糧計画(WFP)及び国際農業開発基金(IFAD)の本部があり、世界の飢餓を撲滅し食料安全保障を確保するため中心的な役割を果たしています。我が国は、これら機関との連携強化を通じて世界的な食糧問題の解決に向けた活動を支援するとともに、これら機関における邦人職員の増強に努めて参ります。
 
  イタリアにお住まいの皆様や旅行に来られる皆様の安全確保は、大使館の重要な任務です。欧州の近隣諸国では、近年テロ事件が散発的に発生しています。イタリアでは幸い発生していませんが、いつテロの標的になってもおかしくないと言われています。また、スリ、置き引き等の犯罪も多く、日本人の被害も絶えないのが実情です。
当館は、イタリア関係当局との緊密な連絡体制を築いており、常に治安関連の情報収集に努めています。これらの情報を皆様の元へ、このホームページや領事メール等で迅速に提供して参りますので、是非注意を払っていただければと思います。
 
  このホームページが、日伊関係や当館の業務について、皆様の御理解の一助となれば幸いです。皆様からのご意見やご提案を歓迎いたします。
 
令和2年2月14日
駐イタリア日本国特命全権大使
大江 博