この度、駐サンマリノ大使として着任しました梅本です。2014年11月20日、ジャン・フランコ・テレンツィ及びグエッリーノ・ザノッティ両執政に対して信任状を捧呈いたしました。
日本は1961年に領事関係を開設して以来、サンマリノと着実に友好関係を育んできました。96年には外交関係を開設し、今では相互に大使館を開設しています(日本側は在イタリア大使館が兼轄)。
サンマリノは四方をイタリアに囲まれた世界最小の共和国ですが、建国から1700年以上にも及ぶ長い歴史と伝統を誇ることをご存じでしょうか。また、あまり知られていませんが、サンマリノは大変な親日国でもあります。
実際、サンマリノでは様々な日本紹介行事や広報が行われています。また、日本とサンマリノは自由や民主主義など基本的な価値観を共有していることもあり、国際機関や国際会議において頻繁に協力を行ってきています。
要人の往来や経済交流はまだそれほど活発ではありませんが、それだけに両国関係を発展させる余地は大きく、日本政府の代表としてそのために微力を尽くしていきたいと考えています。
2008年には、首都サンマリノ市の旧市街が位置するティターノ山がユネスコ世界遺産に登録されました。すでに年間1万人を超えると言われる日本からサンマリノへの訪問客が、今後さらに増加し、両国関係の強化に向けた土台がますます確固たるものになることを期待しています。
最後に、日本とサンマリノの友好協力関係が一層進展するよう祈念しますとともに、その実現のために皆さまにもお力添えを賜りますようお願い申し上げます。
2014年12月 |