「2016 年日本語教育シンポジウム」
日時:平成28年7 月7 日(木)〜9 日(土)
場所:イタリア国立ヴェネツィア「カ・フォスカリ」大学
事業内容: テーマ:ウェルフェア(well-being) を目指す日本語教育
言語学習と言語多様性が、個人と社会の両者に、ウェルフェアをもたらすものであるということは、以前から知られている。つまり言語の知識は、話者あるいは学習者にとって、精神的、物理的、審美的、また経済的なウェルフェアに貢献する資源であると言える。実際、言語学習は、新しい言語によって新しい社会に参加したり、自分自身の活力や可能性を高めたいという欲求によって直接動機付けられるということが長年にわたって指摘されてきた。これは言うまでもなく、個々人に様々な豊かさをもたらすものである。ウェルフェア言語学の必要性は、例えば、災害時のやさしい日本語の使用にも明らかになる。ゆえに、日本語教育は、言語学習者に主眼を置いた教育とその研究のために、ウェルフェアに注目することが重要であろう。言い換えれば、日本語教育の焦点は、日本語そのものではなく、その学習者になければならず、日本語が学習者自身にどのように役立つのかを検討する必要があるのである。それによって、日本語教育は言語自体の問題ではなく、より幅の広い問題の解決、ひいては個々人の豊かさに貢献することになるであろう。本シンポジウムは、このような考え方にもとづいて新たな日本語教育に向け、以下の二つのテーマを扱う:
(1)日本語教育のイデオロギーと実践を再考する
(2)日本語教育に役立つ言語学
使用言語:日本語、英語 、イタリア語
主催者:イタリア日本語教育協会 (AIDLG)
URL:http://www.aidlg.it/seminari-e-simposi/aidlg-2016/
問い合わせ先:aidlg.aje.Venice2016@gmail.com