ガンベロ・ロッソでの日本酒紹介イベント
10月5日(金)、ガンベロ・ロッソの協力を得て、同社内イベントホール「Teatro」にて日本酒を紹介するイベントを実施しました。これは、東日本大震災以降、風評被害や流通網の途絶のため落ち込んでいる日本食・日本酒の流通市場を回復し、さらにはこの機会に日本食文化への新たな関心を惹起しようとの考えから企画したものです。このため、「酒サムライ」の称号を有する妹尾理恵氏、295年の歴史を誇る青木酒造の蔵元青木貴史氏を中心に、ローマの有名レストランオーナー・シェフ、ソムリエ、グルメジャーナリスト・評論家等の専門家約50名に対して、日本酒の専門的な説明とともに、日本酒のたしなみ方、味わい方を解説し、実際に5種類の風味の異なる日本酒を利き比べてもらいました。同時に、日本酒をイタリアの日常の中で広く楽しんでもらおうと、典型的なイタリア料理と合わせて日本酒を提供することにしました。 出席したイタリア人のワインソムリエがイベント中に登壇する等、活発な意見交換も実施され、参加者からは「リキュール類だと思っていた日本酒が、食中酒として最適だと分かった」「どんな料理にも合うという日本酒の特徴に納得した」とのコメントに加え、「日本を訪れてみたくなった」「日本酒が日本人の生活や文化に深く根ざしているものだと知った」「日本文化に対する理解が深まった」といった、日本文化全体に対する理解の促進を裏付けるコメントも聞かれました。イベントの最後に壇上に上がった河野大使は「日本人はイタリアとイタリア料理が大好きである。であればイタリア人も日本と日本料理のことが大好きになれるはず」と述べてイベントを締めくくりました。
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イベントで振る舞われた5本の日本酒
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ガンベロ・ロッソ・クッチャ会長による冒頭挨拶 |
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日本酒について解説する妹尾氏と青木氏
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前菜を実演調理する大使公邸料理人平野文史郎氏 | |||
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デザートを実演調理するレストランDa Vittorioのスーシェフ成瀬文昭氏 |