2015年8月4日、5日の2日間、日本大使館はイゾラデルチネマにおける日本文化紹介イベント「日本の夏2015」を開催いたしました。ローマの中心を流れるテベレ川の中洲、ティベリーナ島で実施される本イベントは今年で7回目を迎え、夏のローマに欠かせない風物詩となりつつあります。
イタリアの人々がなかなか目にする機会のない日本映画の上映をメインとした本イベントですが、日本の伝統文化を少しでも多くの市民の方々に知っていただくため、本年も日本風お弁当の提供や日本酒の試飲に加え、迫力ある和太鼓の生演奏、お箸や風呂敷の使い方に関するワークショップを実施しました。また、初日のオープニングでは福島臨時代理大使からのご挨拶で、直前にあったレンツィ首相の訪日に触れつつ、来年2016年の国交150周年に向けて、日本とイタリアが友好関係を一層深めることを祈念いたしました。
ローマ日本文化会館の協力により、初日には、スーツアクターを描いた「イン・ザ・ヒーロー」(唐沢寿明主演)、2日目には江戸時代の包丁侍が主人公の「武士の献立」(上戸彩主演)を上映し、今も昔も変わらない日本人のひたむきさや情熱が描かれたコメディの傑作はイタリアでも大好評を博しました。
また映画上映の前には、ミラノ万博にも出展し和食文化の紹介や食卓を介して文化や国境を越えた友好の輪を広げることをコンセプトとする「ピースキッチン」による風呂敷とお箸のワークショップ、イタリアで活躍する和太鼓ソロ・無元八尋氏の太鼓のミニコンサートが行われました。 さらに、ピースキッチン及び株式会社ジャパンソルトのご提供による日本酒の試飲、ローマ市内日本食レストラン寿し千によるお弁当の提供、忠臣蔵をモチーフにしたイタリア人アーティストによる漫画の原画展と、盛りだくさんの内容となりました。また福島次席公使のほか、ジノリ・イゾラデルチネマ芸術監督、ヴァッターニ伊日財団総裁、松永ローマ日本文化会館館長にご挨拶いただきました。
日本大使館は、イタリアにおける我が国の文化に対する理解を更に深めるべく、来年の日伊国交150周年に向けて引き続き文化紹介事業に取り組んで行きます。
「日本の夏2015」写真集
(8月4日・5日 於ローマ・ティベリーナ島)
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