二 国 間 関 係

 

 

 

 

 

    要人往来

 

    姉妹都市

 

日本・イタリア関係(概要)              

 

1.政治関係

 

 全般的に良好であり、G8等の場でも協力。2008年、2009年と日伊両国が連続してG8議長国を務めたことから、両国間の要人往来が活発化した。近年の要人往来は以下のとおり(なお、肩書きはいずれも当時)

 

(1)イタリア訪問

2000

河野外相、森総理

2001

小泉総理、田中外相、塩川財務相(ジェノヴァ・サミット及び関連G8会合)、石原行政改革相

2002

武部農相(世界食糧サミット5年後会合)、坂口厚生労働相、竹中経済相、尾身北方・沖縄相、片山総務相、清子内親王殿下

2003

綿貫衆議院議長、常陸宮同妃両殿下、小池環境相、亀井農水相

2004

竹中金融・経済財政担当相、石原国土交通相

2006

河野衆議院議長

2007

久間防衛大臣、鳩山法務大臣

2008

福田総理大臣、甘利経済産業大臣、若林農林水産大臣、河野衆議院議長

2009

与謝野財務大臣、中川財務大臣、二階経済産業大臣、石破農林水産大臣、斉藤環境大臣、中曽根外務大臣、麻生総理

2010

皇太子殿下

 

(2)来日

2000

アマート首相、ディーニ外相、ヴィスコ国庫相(九州・沖縄サミット)

2001

ディーニ外相(「日本におけるイタリア2001年」開幕)、マルツァーノ生産活動相

2002

アレマンノ農林政策相、マルツァーノ生産活動相

2003

カジーニ下院議長

2004

モラッティ教育・大学・研究相

2005

ペーラ上院議長、ビアンキ・クレーリチ伊日友好議連会長、スカイヨーラ生産活動大臣、ブッティリオーネ文化財・文化活動大臣

2007

プローディ首相、ダレーマ副首相兼外相、ルテッリ副首相兼文化財・文化活動大臣、デ・カストロ農林食品政策大臣

2008

ベルルスコーニ首相、フラッティーニ外相、プレスティジャコモ環境・国土保全大臣、トレモンティ経済財政大臣、スカイオーラ経済振興大臣

2009

ナポリターノ大統領

2010

アレマンノ・ローマ市長

 

(3)20103月、皇太子殿下が、ガーナ及びケニア公式訪問の後にローマにお立ち寄りされ、ナポリターノ大統領との懇談が行われた。

 

(4)20097月、麻生総理(当時)とベルルスコーニ首相がラクイラ地震被害支援策として合意した、日本の耐震技術を活用した体育館兼避難所建設及び坂茂建築家の設計よるコンサートホール建設は、それぞれ576万ユーロ、60万ユーロが伊側に供与された。現在、プロジェクト実施中であり、早期完成を目指している。その他、日本で募られた義捐金が、ラクイラ大学に対しその復興を目的として供与された。      

 

2.経済関係

 

(1)全般的には良好。

 

(2)日伊間の貿易額は、08年、09年と世界金融危機の影響もあり大きく減少した(2009年の貿易額:日→伊4,481億円(対前年比-36.5%)、伊→日5,945億円(同-27.9%))。なお、日本から見た対イタリアの輸出入のシェアはそれぞれ1%前後で小さい。日本からの主要輸出品目は、乗用車、オートバイ、ビデオカメラ。イタリアからの主要輸入品目は、バッグ類、医薬品、アクセサリー、靴等。

 

(3)投資は少ない。2008年末時点における日本からイタリアへの直接投資残高は796億円でEU内10位、販売店網の創設や製造業の買収に係る投資が多い。イタリアから日本への直接投資残高は649億円で同9位、服飾関連業者を中心とした投資が行われている。

 

(4)日伊ビジネスグループ会合により、89年来両国の経済人が毎年往来(日本側:三菱重工・佃会長、伊側:ザッパ・フィンメカニカ社社長)。2009年は9月16日、17日に日本で 、10年は10月28日、29日にローマで会合が開催された。

 

(5) 2009年2月6日にローマにて日伊社会保障協定の署名が行われ、その後、日本では国会の承認を得た一方、イタリア側では早期の発効に向けて国内調整中。

 

 3.文化関係

 

(1)2010年6月には市川海老蔵歌舞伎公演がローマ市内で開催され、ナポリターノ大統領他イタリア各界の要人が鑑賞された。これに先立ち舞台衣裳展、歌舞伎講演会も行われた。また、7月には、前年の「Japanitaly」に続き、ローマ市内ティベリーナ島において、日本映画上映、歌謡、芸能イベント、日本食提供等を中心とした日本文化紹介行事「UnIsola del Giappone」が開催された。

(2)9月末から10月初頭には、昨年に続きポップカルチャーイベント「ロミックス・ジャパン」を開催、今回は漫画家の池田理代子氏をゲストに招き、マンガ、アニメ、TVゲーム、コスプレ等の日本のポップカルチャーを幅広く紹介した。10月末から11月初頭にはローマ国際映画祭において、「フォーカス・ジャパン」を実施。コシノ・ジュンコ氏演出によるオープニング・イベント、野上照代氏を招待しての黒澤映画回顧イベント、ローマ日本文化会館における「シネマ歌舞伎」上演などを通じて、日本文化の総合的な紹介を行った。

 

4.交流

 

(1)年間80~100万人の日本人がイタリアを訪問(推定値。なお、イタリア側関係機関の発表している数値によれば、2008年は32万2千人)。 

 

(2)日本を訪問するイタリア人は、2008年は56243人、2009年は59607人と増加している。

 

(3)12156人の在留邦人(2009年10月)。