海外安全対策情報20154月~6

 

 

1 治安情勢及び一般犯罪の傾向等 警察による治安対策が一定の成果を挙げているが、スリ、ひったくりなどの短絡的な犯罪被害は後を絶たない。このほか、引き続きアフリカ諸国等における政情不安等の影響により、島嶼部を含むイタリア南部に多数の移民等が押し寄せている。


2 日本人被害例
卒業旅行シーズン及び春休みということもあり、多くの日本人がローマを訪れたがスリ被害等も多発した。
(1)スリ  25件 
・空港行きのバス乗り場で人と接触し、気がつくと貴重品がすられていた。
・混雑した地下鉄内でカバンを開けられ、財布等がなくなっていた。    
(2)置き引き 22件 
・ホテルの受付にカバンを置き、友人と話しながらチェックインをしてい
た。気がつくとカバンが無くなっていた。
・レストランでカバンを背もたれにかけ食事をしていた。気がつくとカバンが無くなっていた。
(3)ひったくり  2件 
・ナポリ市内を散策中、後ろから来たバイクに乗った女にカバンをひったくられた。

3 殺人・強盗等凶悪犯罪例
(1) 殺人(日本人被害なし)
4月4日
ローマ近郊で74歳の男性が、自宅で殺されているのを、尋ねてきた友人が発見し、軍警察へ通報した。その後の捜査により、24歳から26歳のルーマニア国籍の若者が逮捕された。殺害目的は強盗のためであった。細部は現在も軍警察が捜査中である。


6月7日(日)
via Macario a Vitiniaの停車中の車内で、男女の遺体が発見された。2人には拳銃で撃たれた痕があった。軍警察によると、男が女性を殺害した後、自殺を図ったとのこと。細部は軍警察が調査中である。

(2) 強盗窃盗
4月4日(土)18時頃
ローマ市内ホテル エルジェフ前に停まっているバスに、スイスからの観光客が荷物を積み込んだ。積み込んだ後、バスの鍵を閉めその場を離れた。
観光客達がバスに戻ると荷物は全て奪われていた。泥棒は鍵を無理矢理こじ開け荷物を奪ったもよう。細部は警察が捜査中である。

4月9日(木)
via Cinaにあるスーパーマーケットに、2人組の武装した男が押し入った
が、何も盗らずに逃走した。その後男達は、通報により駆けつけた軍警察により逮捕された。犯人は30歳のローマ市民であった。

5月2日(土)
ナポリからローマへ向かう電車内で3人組の男が1人旅の男性を脅し、パソコンや携帯電話を奪った。被害に遭った男性は携帯電話を2台保持していたため直ぐに警察に通報した。3人組の男はテルミニ駅で警察に逮捕された。

5月5日(火)9時頃
San Camillo病院内にある銀行に武装した2人組の男が押し入り、職員を脅し50.000ユーロ奪って逃走した。細部は警察が調査中である。

5月16日(土)
ローマ近郊のレストランの店主が誘拐された。犯人は家族に身代金を要求した。家族は直ぐに軍警察に通報した。その後家族は身代金を支払い、軍警察は店主が解放されたのを確認した後、身代金を受け取った男を逮捕した。

5月18日(月)23時頃
ローマ郊外のマンションで住人同士のトラブルがあり、50代の男性が、包丁で刺され死亡した。警察は50歳の男を逮捕した。詳しい原因等は警察が捜査中である。

(3) 強姦 (日本人被害なし)
4月22日(水)
42歳のエジプト国籍の男が、22歳の女性を乱暴した疑いで逮捕された。男はテルミニ駅近くの500人広場で女性をナイフで脅し犯行に及んだもよう。女性の通報により駆けつけた軍警察に男は逮捕された。

5月2日(土)
64歳の男性医師が、63歳の女性を乱暴した疑いで逮捕された。男は女性を自宅に招待し、薬物で女性を眠らせ犯行に及んだもよう。その際男は犯行をビデオカメラで録画し、後日女性に対し録画したビデオ4000ユーロで買い取るよう脅迫した。女性が警察に訴え男は逮捕された。

6月6日(土)
ピラミデ駅でギニア国籍の男が女性に乱暴しようとしたが、女性は大声を上げて抵抗し、駆けつけた謝金警備員に身柄を拘束され駆けつけた軍警察に逮捕された。

6月28日(日)
ローマ市内で31歳の海軍の男が16歳の少女を乱暴した疑いで逮捕された。男は偽警官を装い少女についてくるように命じ、人影のないところで乱暴した。細部は警察が調査中である。

(4)その他
特になし。

4 テロ・爆弾事件発生状況
特になし。

5 誘拐・脅迫事件発生状況
特になし。


6 対日感情
特になし。

7 日本企業の安全に関する諸問題
特になし。