1 治安情勢及び一般犯罪の傾向等
警察による治安対策が一定の成果を挙げているが、スリ、ひったくりなどの短絡的な犯罪被害は後を絶たない。このほか、引き続きアフリカ諸国等における政情不安等を背景に、島嶼部を含むイタリア南部に多数の移民等が押し寄せ、
特別在留許可を得た者を含む多数の北アフリカ系移民がローマやミラノなどの都市部に流入している
2 日本人被害例
旅行に最適なシーズン及び夏休みということもあり、多くの日本人がローマを訪れ、スリ被害等も多発した。
(1)スリ 44件(4月~6月 25件)
・バス乗り場が混雑していて、集中力が落ちていた。気がつくと貴重品がすられていた。
・混雑した地下鉄内でカバンを開けられ、財布等がなくなっていた。
(2)置き引き 24件(4月~6月 22件)
・ホテルの受付にカバンを置き、友人と話しながらチェックインをしてい
た。気がつくとカバンが無くなっていた。
・テルミニ駅で「何かが背中についている。」などと見知らぬ男に指摘されたので汚れをふいた。気がつくとカバンや貴重品が無くなっていた。
(3)ひったくり 7件(4月~6月 2件)
・ローマ市内ホテルの喫煙ルームで喫煙中、貴重品の入ったカバンをひったくられた。
・ナポリ市内を散策中、男2人が乗ったバイクが近寄ってきてリュックをひったくられた。
3 殺人・強盗等凶悪犯罪例
(1)殺人(日本人被害なし)
8月15日(土)
市内の川で入れ墨の入った男性の足が発見された。DNA鑑定から捜索願の出ていた37歳の男性の足と判明した。なお、この男性には麻薬取引の前科があった。細部は現在も警察が捜査中である。
9月22日(火)
ローマ郊外で25歳の男性が遺体で発見された。男性は19日(土)か
ら行方がわからなくなっていた。軍警察によると、殺人・自殺の両方の可能性があるとのこと。細部は現在も軍警察が捜査中である。 |