ランベルト・ディーニ上院外交委員会委員長 に対する叙勲授与

 

 

 

 

 

2009年6月

 

 

 去る4月29日、日本政府は、ランベルト・ディーニ上院外交委員長による日伊関係強化に寄与した功績に対し、同氏に「旭日大綬章」を授与する旨決定し、同叙勲の伝達式が、6月10日(水)、安藤在イタリア日本国大使公邸において行われた。

  ディーニ上院外交委員長は、1976年から1978年まで国際通貨基金(IMF)理事を勤め、又15年間に亘りイタリア銀行副総裁を勤めるなど、国際財政金融の舞台で要職を歴任し、数々の実績を残した。更に1994年に第1次ベルルスコーニ内閣で国庫大臣に抜擢された後、イタリア政界大激動の時代に首相として種々の主要改革を成しとげ、その後も約5年に亘り外務大臣を勤め、国政のリーダーとして、また外交のトップとして揺るぎない地位を築いた。

  日本との関係については、ディーニ委員長が外務大臣を勤めた時代に、日本とイタリアの二国間関係が大きく発展したことは特筆に値する。ディーニ委員長は、日本がイタリアにとって極めて重要なパートナーであるとの認識に立って、両国関係の発展・強化のため、多大なる熱意をもって尽力した。特に、97年の賢人会議「日伊21世紀イニシアティブ」の発足、95、96年の「イタリアにおける日本」の開催、2001年の「日本におけるイタリア年」の開催などが、日伊関係の増進に果たした役割は誠に大きなものがある。また、2005年より高松宮殿下記念世界文化賞国際顧問として、日本と諸外国の文化交流・相互理解の増進に大きな功績を残した。更には、上院副議長、上院外交委員会委員長として、両国の議会交流にも精力的に取組んできた。