プレスリリース |
ラクイラ地震に対する我が国の支援について
2009年7月7日
1.麻生総理大臣は、ベルルスコーニ・イタリア首相に対して、ラクイラ地震被災に対するお見舞いを伝えるとともに、被災地が一日も早い回復を遂げることができるよう、同じ地震国として震災の痛みを共有する日本国民や民間企業からの義捐金や物資の提供に加えて、我が国政府として、以下の3案件について協力を進めていく旨伝えた。
(1)日本の耐震技術を活用した体育館兼避難施設建設への資金協力 (2)建築家坂茂(ばん しげる)氏による「紙のコンサートホール」建設への資金協力。 (3)文化財修復分野での協力として、日本人専門家を現地へ派遣。
2.これに対し、ベルルスコーニ首相は日本の協力の申し出に深甚なる感謝を表明した。
【別添】ラクイラ地震に対する我が国の支援(ファクト・シート)
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ラクイラ地震に対する我が国の支援
(ファクト・シート) 平成21年7月
1.ラクイラ市体育館兼避難施設建設計画(仮称) Ø 我が国の耐震技術を活用したラクイラ市による体育館兼避難施設建設への資金協力に向けラクイラ市との協議を加速化。 Ø 大学生の街として知られるラクイラは、復興計画において、学生・市民のためのスポーツ複合施設建設を重視。体育館建設は当該複合施設の一部となる計画。 Ø なお、災害時には、我が国防災の知恵として、避難所としても使用されることが想定されている。
2.紙のコンサートホール建設支援(仮称) Ø 日本人建築家の坂茂(ばん しげる)氏による紙のコンサートホール(収容規模1000人、建設費用総額約107万ユーロ)建設計画実現のため、50万ユーロの資金協力を行う。 Ø 音楽の街としても知られるラクイラは、震災によりラクイラ市に所在する国立音楽院の建物が大きな被害を受けた。組み立てが簡易で耐久性に優れた紙のコンサートホールを早期に建設することにより、被災民の心の支えとなる音楽活動の再開に弾みをつける。
3.文化財修復における協力 文化財修復分野での協力として、本年8月頃に日本人専門家を現地に派遣し、支援のあり方についての協議を実施する予定。
4.民間からの支援 イタリア在留邦人・企業及び日本国内関係者による民間義捐金総額は約40万1千ユーロに上る他、物資提供もあり。(了) |