プレスリリース |
ラクイラの地震被害支援のための体育館兼避難施設建設
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平成23年4月20日 在イタリア日本国大使館
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1. 日本のラクイラ地震被害の支援のための体育館兼避難施設建設案件に関し、4月20日、ラクイラ市庁舎において、(財)日本国際協力システム(JICS)の高木プロジェクト・マネジャーより、チャレンテ・ラクイラ市長に対して建築確認申請を提出しました。日本側からは、日本国大使館の星山公使他が、ラクイラ市側からはアルドゥイーニ副市長他が同席しました。
2. この案件は、2009年4月に発生したラクイラ地震に際し、同年7月、麻生総理(当時)からベルルスコーニ首相に対して日本の耐震技術を活用した体育館兼至難施設建設への資金協力を表明したものです。2010年2月に安藤在イタリア日本国大使とチャレンテ・ラクイラ市長との間で約576万ユーロの贈与契約に署名されました。
3. 体育館は約1300名が収容可能なスポーツ施設であると同時に、万一の場合には避難所として活用することが可能な設計になっています。今後、順調に工事が進めば2013年1月の完成が期待されています。この施設は日本の優れた免震装置を使う予定であり、日本の免震技術はイタリアと共に世界的に有名です。
4. なお、日本のラクイラ地震被害支援のためのもう一つのプロジェクトであるコンサートホール建設案件に関しては、近くラクイラ音楽学院の中に完成が見込まれ、5月7日には落成式が予定されています。
5. 星山公使は、「日本では今年3月に発生した東日本大震災の復興に向けて第一歩を踏み出したところですが、これらの支援プロジェクトが、地震という自然災害による困難を共有する日本とイタリアが共に助け合い復興を目指すシンボルになることを期待しています」と強調しました。
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