「テクノロジーとヒューマニズム」講演会の開催(報告)

 2018年11月15日,当館はローマ日本文化会館と共催で,柴田崇徳・産業技術総合研究所(産総研)人間情報研究部門上席主任研究員による「テクノロジーとヒューマニズム」講演会を開催しました。本講演会は,アザラシ型ロボット・パロの実例を元に,「現代社会におけるロボットの役割と今後の可能性」をテーマに行われ,最後には約100名の出席者との質疑応答及びパロとのふれあいセッションが設けられました。当館からは内川次席公使が出席し挨拶を行ったほか,パトリツィア・マルティ・シエナ大学社会・政治・認知科学学部教授から,シエナ大学と産総研との共同研究の成果等について説明が行われました。
 日本とイタリアは今年で科学技術協力協定締結から30周年を迎えました。当館は引き続き,ロボット分野等におけるイノベーション推進国日本の姿を発信することで,現代日本に対する理解の促進に努めていきます。

【パロとは】http://paro.jp
 「パロ」はギネスブック(2002年)にも認定されている「世界でもっともセラピー効果があるロボット」。姿はタテゴトアザラシの赤ちゃんで、多数のセンサーや人工知能の働きによって、人間の呼びかけに反応し、抱きかかえると喜んだりするほか、人間の五感を刺激する豊かな感情表現や動物らしい行動をし、人を和ませ、心を癒す。
 アニマル・セラピーと同様のセラピー効果を備えるほかロボットだからこその多くの利点があり、米国ではFDA(食品医薬品局)より医療機器として承認され、多くの医療施設や介護福祉施設などで採用、自閉症の子どもたちや認知症の高齢者などのセラピーに効果を上げ、高い評価を得ている。日本でもパロのセラピー効果が注目され、現在、介護福祉分野での導入が進んでいる。

 
                  取材を受ける柴田氏                               内川次席公使挨拶

 
                    講演中の様子                                パロに触れる参加者