令和3年 春の外国人叙勲(ジュゼッペ・ペリコーネ氏)

令和3年4月29日


 4月29日、日本政府は、令和3年春の外国人叙勲の受章者を発表しました。イタリアにおいては、当国における空手の普及及び日本・イタリア間の友好親善に寄与した功績により、ジュゼッペ・ペリコーネ氏に旭日小綬章が授与されることとなりました。

 ジュゼッペ・ペリコーネ氏は、イタリア柔道レスリング空手武道連盟(FIJLKAM)において平成7年から24年まで副会長を務め、以降、現在まで名誉会長を務めています。昭和56年から平成25年に同連盟会長であった実弟のマッテオ・ペリコーネ氏(平成21年旭日小綬章受章、故人)とともに、規律・礼儀及び人間形成を重んじる空手の普及・強化及び選手の安全性の確保に尽力した結果、イタリアにおける空手人口を拡大させるとともに、柔道と並び武道を代表する競技として、空手の地位を飛躍的に向上させました。
 
 また、イタリア国外においても、世界空手連盟副会長(昭和63年~平成22年)、欧州空手連盟副会長(平成元~21年)及び地中海空手連盟会長(平成9~23年)として、特に女子組手のメジャー競技化や、2020年東京五輪での空手の正式種目採用に向けた活動を推進しました。空手イタリア代表チームが東京五輪ホストタウンの静岡県御殿場市で強化合宿を行うなど、空手を通じた日・イタリア間の友好親善はより一層深まっています。
 
 日本国大使館は、ジュゼッペ・ペリコーネ氏のこれまでのご活躍に敬意を表するとともに、今回の受章を心からお祝い申し上げます。