令和7年秋の外国人叙勲(ドメニコ・ファルコーネ氏)

令和7年11月3日
ドメニコ・ファルコーネ
 11月3日、日本政府は、令和7年秋の外国人叙勲の受章者を発表しました。イタリアにおいては、同国で武道の普及及び日本・イタリア間の友好親善に寄与した功績により、元イタリア・柔道・レスリング・空手・武道連盟(FIJLKAM)会長のドメニコ・ファルコーネ氏に旭日双光章が授与されることとなりました。
 
 ファルコーネ氏は、柔道、空手、武道を総括する連盟であるイタリア・柔道・レスリング・空手・武道連盟(FIJLKAM)に約40年間在籍し、そのうち10年間は会長として、イタリアにおける柔道及び空手の武道発展に大きく貢献しました。イタリア人選手に対する柔道訓練に携わり、イタリアにおける柔道について、武道を代表する競技として、その地位を飛躍的に向上させました。また、世界空手連盟に対して空手をオリンピック種目として採用されるように働きかけてきただけではなく、身体障害者の社会参加を重視し、パラ空手が国内、欧州、世界選手権に採用されることを支持し、この取組により、令和5年にはパラ空手はイタリアンパラリンピック委員会(CIP)承認の種目となりました。更には、競技の組織体制や運営に関して、世界基準をイタリアに適用すべく、重要な革新の導入に尽力しただけでなく、イタリアにおいて国際大会の実施を実現できるようになり、柔道や空手のイタリア国内での普及に貢献しました。
 
 日本とイタリアの交流の促進に向けても、ファルコーネ氏は、日本オリンピック委員会(JOC)にも働きかけの上、静岡県・藤枝市とのスポーツ交流を推進しました。同氏の働きかけの結果、御殿場市は、2020年東京オリンピックの空手イタリアチームのホストタウンになり、イタリア選手が御殿場市空手連盟の日本人の子供達に技や動きを教える等、市民レベルの二国間スポーツ交流が現在も続けられています。
 
 日本国大使館は、ドメニコ・ファルコーネ氏のこれまでのご活躍に敬意を表し、更なるご活躍をお祈りするとともに、今回の受章を心からお祝い申し上げます。