海外安全対策情報(2026年4月~6月)
1 治安情勢
イタリア国内の軽犯罪の発生件数は引き続き高い水準にあります。
窃盗被害に遭われた邦人のうち、ローマから離れた都市において、パスポート、スマートフォン、現金及びクレジットカードを同一の鞄の中に入れており、当該鞄を盗難に遭ったために全く身動きが取れなくなってしまったという報告がありました。2025年の同四半期にも掲載いたしましたが、貴重品は複数のバッグ等に分散して収納すると、万が一盗難に遭った場合でも被害を局限できます。万が一盗難被害に遭われてしまった事後の行動資金や通信連絡手段が確保できる可能性が広がるため、事前にこのような盗難防止対策を行った上でのご旅行等を推奨いたします。
2 日本人被害例
今期中に大使館に通報された被害報告は45件でした。被害状況の例については以下のとおりです。
【スリ(23件)の典型的事例】
(1)背中に背負っていたリュックサックのファスナーを開けられ、中に入っていたパスポート、財布等の入ったポーチを抜き取られていた(スペイン広場、ローマ市地下鉄、バス車内等、多数の報告あり)。
(2)ローマ市バス車内にて複数人に取り囲まれ、執拗に話しかけられたり、降車を妨げられている間に鞄から貴重品を抜き取られた。
3 最近増えている事例
今期は窃盗による被害報告のみならず、自身の不注意による紛失事案も多く報告されました。
飛行機の座席の前のポケットにパスポートを入れたまま置き忘れ降機する、電車やバスの荷物棚にバッグを置いたまま降車する、といった公共交通機関利用時に置き忘れたことによる紛失が多かった状況です。
残念ながらイタリアでは、置き忘れに気づいた後、交通機関運行会社に問い合わせても見つからないケースが殆どです。ご旅行で気分が高揚する中でも、お手回り品の管理状況については日本にいる時以上に留意いただきますようお願いいたします。
4 特異な事例【カプリ島のレストランにおける法外請求(ぼったくり)被害】
カプリ島・アナカプリのレストランにて、358ユーロの会計に対し、クレジットカードで決済を試みたところ、「支払が拒否された」とスタッフから告げられ、エラーレシートを掲示された。当事者が動転している隙に、支払端末に表示されている本来の金額を隠し、口頭で、「チップ込みで総額800ユーロを現金で支払え」と不当な金額を強く要求してきた。支払わざるを得ない状況に追い込まれ、その場で現金800ユーロを手渡した。
5 テロ・爆弾事件発生状況
特になし。
6 誘拐・脅迫事件発生状況
特になし。
7 対日感情の変化
特になし。
8 日本企業の安全に関する諸問題
特になし。