令和2年 春の外国人叙勲(ジョルジョ・アミトラーノ氏)

令和2年4月29日
foto Prof. Amitrano
foto Prof. Amitrano

  4月29日,日本政府は,令和2年春の外国人叙勲の受章者を発表しました。イタリアにおいては,日本・イタリア間の学術交流の促進及び関係強化に寄与した功績によりジョルジョ・アミトラーノ氏に旭日中綬章が授与されることとなりました。

 ジョルジョ・アミトラーノ氏は,平成12年から現在にわたるまで,ナポリ東洋大学アジア・アフリカ・地中海学部教授を務めています。長年にわたる日本文化・文学研究を通じて,イタリアにおける日本文学研究の発展に貢献しています。また,日本に関する深い知見と,当地での大学教員経験やイタリア文化会館館長として東京で勤務した経験によって培われた広い人脈をもって,日本とイタリア間の相互理解促進に尽力しています。
 
 吉本ばななや村上春樹の翻訳者としても著名なジョルジョ・アミトラーノ氏は,自身の日本滞在体験や日本文学・文化研究をもとに,日本について記した著作『いろいろ ポップと優美の間の日本』を出版するなど,日本文化を積極的に紹介しています。イタリアの有力全国紙であるコリエレ・デッラ・セーラ紙やレプッブリカ紙の文化欄にもたびたび寄稿しており,メディアを通じ広く大衆へ日本を紹介し続けています。

 在イタリア日本国大使館及び在ミラノ日本国総領事館は,ジョルジョ・アミトラーノ氏のこれまでのご活躍に敬意を表するとともに,今回の受章を心よりお祝い申し上げます。