令和6年春の外国人叙勲(マティルデ・マストランジェロ氏)
令和6年4月29日



4月29日、日本政府は、令和6年春の外国人叙勲の受章者を発表しました。イタリアにおいては、日本とイタリアの学術交流及び関係強化に寄与した功績により、ローマ・サピエンツァ大学東洋研究学科教授マティルデ・マストランジェロ氏に旭日小綬章が授与されることとなりました。
ローマ・サピエンツァ大学東洋研究学科(2011年から2017年まで学科長を務める)にて、2017年より正教授として日本語と日本文学の教鞭をとるマストランジェロ教授は、長年教員として自らの研究を通してイタリアにおける日本語及び日本文学の研究発展に大いに貢献しました。さらに、国際的な学会やシンポジウムなどの機会に幾度となく来日した際に培った幅広い人脈や、日本に関する深い知識により両国の相互理解促進に尽力しています。そのうえ、日本の大学と多くの協定を結び、日本とイタリアの学生及び研究者の学術交流を促進し、2007年にはローマ・サピエンツァ大学学長の訪日に同行しました。2017年から2021年まで伊日研究学会(AISTUGIA)の会長を務め、更なる日本研究を進め、両国の知識の交流を促進し、大学教員としては、日本文化研究に励む若者たちの教育に貢献し、正しい日本理解を促進しました。
マストランジェロ氏の研究テーマは多岐にわたり、作家森鴎外の作品に関する詳細な研究を含む歴史小説の分析から、講談や落語等の口語文学及び噺家の役割などの批評・研究に及びます。特に、「牡丹灯籠」を訳した噺家三遊亭圓朝の筆による幽霊が登場する作品の研究を専門としています。それだけでなく、日本のおとぎ話の翻訳や、三島由紀夫の影響を受けた作家の翻訳なども行っています。マストランジェロ教授のもう一つの重要な学術的な貢献はは日本語教育研究であり、現在何百人もの若者が使っている日本語の文法の手引書を執筆したほか、現在も使用されている「小学館」の日伊辞書にも寄稿しています。
日本国大使館は、マティルデ・マストランジェロ氏のこれまでのご活躍に敬意を表し、更なるご活躍をお祈りするとともに、今回の受章を心からお祝い申し上げます。
ローマ・サピエンツァ大学東洋研究学科(2011年から2017年まで学科長を務める)にて、2017年より正教授として日本語と日本文学の教鞭をとるマストランジェロ教授は、長年教員として自らの研究を通してイタリアにおける日本語及び日本文学の研究発展に大いに貢献しました。さらに、国際的な学会やシンポジウムなどの機会に幾度となく来日した際に培った幅広い人脈や、日本に関する深い知識により両国の相互理解促進に尽力しています。そのうえ、日本の大学と多くの協定を結び、日本とイタリアの学生及び研究者の学術交流を促進し、2007年にはローマ・サピエンツァ大学学長の訪日に同行しました。2017年から2021年まで伊日研究学会(AISTUGIA)の会長を務め、更なる日本研究を進め、両国の知識の交流を促進し、大学教員としては、日本文化研究に励む若者たちの教育に貢献し、正しい日本理解を促進しました。
マストランジェロ氏の研究テーマは多岐にわたり、作家森鴎外の作品に関する詳細な研究を含む歴史小説の分析から、講談や落語等の口語文学及び噺家の役割などの批評・研究に及びます。特に、「牡丹灯籠」を訳した噺家三遊亭圓朝の筆による幽霊が登場する作品の研究を専門としています。それだけでなく、日本のおとぎ話の翻訳や、三島由紀夫の影響を受けた作家の翻訳なども行っています。マストランジェロ教授のもう一つの重要な学術的な貢献はは日本語教育研究であり、現在何百人もの若者が使っている日本語の文法の手引書を執筆したほか、現在も使用されている「小学館」の日伊辞書にも寄稿しています。
日本国大使館は、マティルデ・マストランジェロ氏のこれまでのご活躍に敬意を表し、更なるご活躍をお祈りするとともに、今回の受章を心からお祝い申し上げます。