令和2年 春の外国人叙勲(ボナヴェントゥーラ・ルペルティ氏)

令和2年4月29日
foto Prof. Ruperti
 4月29日,日本政府は,令和2年春の外国人叙勲の受章者を発表しました。イタリアにおいては,日本・イタリア間の学術交流の促進及び関係強化に寄与した功績によりボナヴェントゥーラ・ルペルティ氏に旭日中綬章が授与されることとなりました。

 ルペルティ氏は,平成12年から現在に至るまで,ヴェネツィア・カ・フォスカリ大学アジア・北アフリカ研究学部教授を務めています。長年にわたる日本文学・演劇研究を通じて,イタリアにおける対日理解の促進に貢献しています。
 
ルペルティ氏は,イタリアにおける日本伝統芸能事業の促進にも尽力してきました。ルペルティ氏が実現に携わった公演は,平成22年のローマにおける歌舞伎公演,平成25年のローマにおける杉本文楽公演,平成28年に日伊国交150周年記念としてローマ及びフィレンツェで開催された能楽公演,平成29年に日本バチカン国交樹立75周年記念事業としてローマで開催された能楽公演等,多数に上ります。また,ルペルティ氏は,能楽や浄瑠璃などの伝統演劇に関する多数の著作も出版しており,これらの活動を通して,イタリアにおける日本文化理解促進に貢献しています。

 在イタリア日本国大使館及び在ミラノ日本国総領事館は,ボナヴェントゥーラ・ルペルティ氏のこれまでのご活躍に敬意を表するとともに,今回の受章を心よりお祝い申し上げます。