日本運転免許証からイタリア運転免許証への書換えの手続き【参考】

令和5年4月4日
平成15年9月29日、日・イタリア政府間で運転免許相互試験免除に関する取極が締結されたことに伴い、イタリア政府は同年10月29日より、日本の運転免許証からイタリアの運転免許証への書換えを開始しました。書換え申請は、各県陸運事務所( Motorizzazione Civile ) のほか、アウトモービレ・クラブ( Automobile Club ) 、自動車学校 ( Autoscuola ) 等手続き代行機関で行うことが出来ます。
 
ただし,イタリアでの住民登録が4年以上経過してしまった方の日本の運転免許証からイタリアの運転免許証への書換え手続きは出来ない規定がありますので,ご注意下さい。
提出書類等の申請手続き及び基準については、イタリアの取扱機関により若干異なる点があるとのことですので、各申請先に必ずご確認ください。
 
以下が当館より陸運事務所等に照会し、調査した結果となっておりますので、参考にしてください。
 

1.提出書類

(1)申請書、現在所持している運転免許証が日本で発行されたものであることを申告する書式各1部(申請書及び申告書は各陸運事務所、手続き代行機関に備えている)、写真3枚(医師診断書用を含む。身分証明書用サイズ。カラーで鮮明なもの)
(2)日本運転免許証(下記注1)
(3)日本運転免許証の翻訳証明(大使館、総領事館発行のもの)
(4)住民登録証又は滞在許可証(下記注2)
(5)医師診断書(下記注3)
(6)市役所発行の身分証明書(下記注4)
 

2.手数料

(1)申請前にイタリア運輸省陸運局に2種類の手数料を支払い、同支払い済み領収証を申請書へ貼付する(郵便振り込み用紙が予め用意されており、同用紙は陸運事務所、代行機関より入手可能)
(2)我が方公館発行の日本運転免許証の翻訳証明手数料
(3)医師診断書発行手数料
 

3.交付までの期間

申請書受付後1ヶ月~2ヶ月(下記注5)
 

4.申請先事務所

各県陸運事務所、代行機関(アウトモービレ・クラブ、自動車学校の他、各県内に多数存在。イエローページで探すことが可能)。
*申請は、住民登録地に拘わらずイタリア国内いずれの場所においても可能。
 
  • 注1:申請を行うことによりイタリア運転免許証交付までの間、イタリア運転免許証の役割を果たす書類が発行される(申請時の日本運転免許証の扱いは申請先事務所によって異なり、提出を求められる場合と呈示だけで足りる場合がある。ローマ陸運事務所の場合は呈示だけで足り、イタリア運転免許証が交付されるまで、日本の運転免許証は一旦、本人に返却される。)。
  • なお、イタリアにおける免許証の二重携行を防止する観点から、日本運転免許証はイタリア運転免許と引き替えにイタリア側に没収される。
  • 注2:イタリア国内で住所が移動している場合には、転居証明書を要求する事務所もある。
  • 注3:診断は目、耳、精神疾患の検査。なお、診断書を発行できる医療機関はイタリア運輸省により ASL (地域保険公社)等が指定されている。また、アウトモービレ・クラブや自動車学校などの代行機関では、それぞれ指定の医師を抱えているところが多く、同医師が診断書を発給する。
  • 注4:市役所に住民登録をすると身分証明書が発給される。
  • 注5:イタリア運転免許証が交付されるまでの期間は、申請先により異なる。ローマ陸運事務所では、2週間から1ヶ月。代行機関であるローマのアウトモービレ・クラブを通じる場合には約60日。
 

〇本件問い合わせ先:

日本大使館領事班 Tel: 06-487991 (代表)
在ミラノ総領事館 Tel: 02-6241141 (代表)
イタリア運輸省陸運局  Tel: 06-41586242
ローマ陸運事務所 ( Motorizzazione Civile,Tel: 06-81691, Via Salaria km 10.4)
ローマ・アウトモービレ・クラブ ( Automobile Club Roma, Delegazione Marsala Tel: 06-4959352 )