海外安全対策情報(2021年7月~9月)
令和3年10月25日
1 治安情勢
入国制限、移動制限等の措置の緩和により観光客の流入が増えたことから、軽犯罪の発生件数は引き続き増加傾向にある。新型コロナウイルス対策に抗議するデモの発生も確認されており、一部では暴動に発展しているため、巻き込まれて怪我を負う可能性の他、感染症のリスクからも集団には近づかないように注意する必要がある。2 日本人被害例
入国規制の緩和から、主として欧州域内からイタリアに入国する日本人が見受けられる。中には観光や仕事でイタリアに入国し、被害に遭遇した例がある。被害の具体的状況については、以下のとおり。(1)スリ(1件)
ナポリ市内を移動中のバスの車内にて、混雑に乗じてカバンに入れていた財布を盗まれた。
(2)置き引き(2件)
ア フィウミチーノ空港にて、荷物を載せたカートごとトイレに入ったが、出てくる際にカートの一番上に置いていたカバンが無くなっていることに気がついた。
イ ローマ市内のホテルのロビーにて、目を離した隙に置いていたリュックサックを盗まれた。
(3)車上荒らし(1件)
カンパニア州カゼルタ市内にて、飲食店前に駐車していた車の後部座席の窓ガラスが割られ、カバンなどの所持品を盗まれた。
3 殺人・強盗等凶悪犯罪例
(1)殺人ア 7月16日
プーリア州レッチェにおいて、イタリア人男性が強盗に射殺された。被害者はATMから預金を引き出そうとしたところ、加害者に拳銃で発砲され金品も奪われた。警察は防犯カメラの映像を基にアルバニア人の男を逮捕した。
イ 7月24日
ラツィオ州ローマにおいて、アルバニア人男性が刺殺された。加害者との間で麻薬取引に関するトラブルが発生し、殺害されたものと思われる。