海外安全対策情報(2022年10月~12月)

令和5年1月23日

1 治安情勢

イタリア国内の軽犯罪の発生件数は引き続き高い水準にあります。
日本人観光客及び出張者が、東京・羽田-ローマ・フィウミチーノ間の直行便就航等に伴い増加していると推測され、それに比例して犯罪被害に遭われる方が急増している状況です。特に、今期は旅券の盗難に遭う方が多くいらっしゃいました。旅券の盗難に遭ってしまうと、警察への被害届提出や、大使館での帰国のための渡航書発給手続を行わなければならないため、予定していたご旅行を継続できなくなります。また、帰国のための渡航書の発行に際し、最低でも1~2営業日程度の時間が必要であるため、帰国日程を変更せざるを得なくなってしまうケースが多くみられますので、ご注意ください。

2 日本人被害例

大使館に通報された被害報告は16件でした。観光中にいつの間にかカバンを開けられ、スリの被害に遭うケースが増えています。お手回り品から決して目を離さず、油断しないでください。特に、リュックをお持ちの場合はチャックを開けられても気づきにくい場合が多いです。貴重品をリュックに入れて歩き回るのは危険です。また、貴重品入れごとカバンから抜き取られるケースが多くなっています。貴重品は分散して持ち歩くことで、万が一の場合に被害を軽減できます。
被害状況の例については以下のとおりです。
(1)スリ(14件)
ア フィレンツェ市内のミケランジェロ広場にて、夕日を見ていたところ、帰る際にリュックが開けられていることに気づき、中に入れていた貴重品入れが盗まれていた。
イ ピサ市内を観光中、いつの間にかカバンが開いており、中に入れていたポーチ(現金やパスポートなど貴重品入り)がなくなっていた。
(2)車上荒らし(2件)
犯人によって、車のタイヤをパンクさせられた。路肩に停車し、タイヤを点検していたところ、車内に戻るとカバンがなくなっていた。

3 特異な犯罪事例

特になし。

4 テロ・爆弾事件発生状況

特になし。

5 誘拐・脅迫事件発生状況

特になし。

6 対日感情の変化

特になし。

7 日本企業の安全に関する諸問題

特になし。