海外安全対策情報(2025年4月~6月)
令和7年8月12日
1 治安情勢
イタリア国内の軽犯罪の発生件数は引き続き高い水準にあります。
昨年12月に東京・羽田-ミラノ間にて本邦航空会社の直行便が就航し、邦人にとってイタリアへの渡航が容易になって渡航者が増加したことに伴い、犯罪被害者数も高水準で推移しているものと考えられます。特に、旅券の盗難に遭った方が多く、外出時に財布等を一緒に収納した貴重品入れごと盗難されるケースが多発しております。旅券、現金及びクレジットカード等の貴重品は複数に分散して収納すると、万が一盗難に遭った場合でも被害を局限できますので、事前にこのような盗難防止対策を行った上でのご旅行等を推奨致します。
2 日本人被害例
今期中に大使館に通報された被害報告は39件でした。
事例としては、公共交通機関(バス、地下鉄、トラム)の利用中や、駅構内でのスリ被害が最も多く、リュックを背負っている状態で気づかぬ間にチャックを開けられて被害に遭うというケースが多発しています。また、突然見知らぬ人から話しかけられ、注意がそちらに向き、その隙に別の人が所持品を盗むというような、集団での犯行も多い状況です。上記の被害例を認識された上で、盗難への警戒と対策を講じてください。
被害状況の例については以下のとおりです。
(1)スリ(19件)の典型的事例
ア ローマ市内の広場で開催されていたイベントを観ていたところ、そちらに注意が向いている最中に鞄のチャックを開けられ、旅券が抜き取られていた。
イ フィレンツェにて入国後、空港からフィレンツェ・サンタマリアノヴェッラ駅間のトラム車内が混雑しており、気がついたら背負っていたリュックに入れていた旅券に入ったポーチを抜き取られた(本期間中、全く同じ事案が2件発生。)。
(2)置き引き(14件)の典型的事例
飲食店(ファストフード店等)にて食事をしていた際、椅子にかけていた鞄がいつの間にか無くなっており、盗難されたことを認知した。
3 最近増えている事例
(1)GPS機能のついたタグを入れている所持品を盗難されたケース
所持品(スーツケース等)にGPS機能のついたタグを入れており、それらが盗難に遭った際の、事後の対処についてのお問い合わせが増加しています。
盗難品の場所が把握できたからといって、個人でその場に取りに行くということはお止めください。仮に犯罪組織等が取得していた場合、取り返す意思等を見せることで抵抗したと判断され、傷害事件や最悪の場合、命に関わる事件等に発展する可能性も否定できません。必ず警察に相談してください。
盗難に遭った際には、帰国のための渡航書や緊急旅券の発行や保険の請求に必要であるため、盗難されたものをリストアップした上で警察に被害届を提出し、盗難証明書(Denuncia)を発行してもらってください。
(2)車上荒らし
ローマ市内やフィウミチーノ空港近傍のアウトレットに駐車していたレンタカーの窓ガラスが割られ、車上荒らしに遭うケースが増えています。
対策としては、車内に物を残置しない、もしくは見えない所に収納することが推奨されます。犯行実施者も、明らかに貴重品が見えている状態のほうが心理的に犯行を決心しやすいと考えられますので、車を施錠したからといって安心することなく、保管には細心の注意を払ってください。
4 特異な犯罪事例
特になし。
5 テロ・爆弾事件発生状況
特になし。
6 誘拐・脅迫事件発生状況
特になし。
7 対日感情の変化
特になし。
8 日本企業の安全に関する諸問題
特になし。
イタリア国内の軽犯罪の発生件数は引き続き高い水準にあります。
昨年12月に東京・羽田-ミラノ間にて本邦航空会社の直行便が就航し、邦人にとってイタリアへの渡航が容易になって渡航者が増加したことに伴い、犯罪被害者数も高水準で推移しているものと考えられます。特に、旅券の盗難に遭った方が多く、外出時に財布等を一緒に収納した貴重品入れごと盗難されるケースが多発しております。旅券、現金及びクレジットカード等の貴重品は複数に分散して収納すると、万が一盗難に遭った場合でも被害を局限できますので、事前にこのような盗難防止対策を行った上でのご旅行等を推奨致します。
2 日本人被害例
今期中に大使館に通報された被害報告は39件でした。
事例としては、公共交通機関(バス、地下鉄、トラム)の利用中や、駅構内でのスリ被害が最も多く、リュックを背負っている状態で気づかぬ間にチャックを開けられて被害に遭うというケースが多発しています。また、突然見知らぬ人から話しかけられ、注意がそちらに向き、その隙に別の人が所持品を盗むというような、集団での犯行も多い状況です。上記の被害例を認識された上で、盗難への警戒と対策を講じてください。
被害状況の例については以下のとおりです。
(1)スリ(19件)の典型的事例
ア ローマ市内の広場で開催されていたイベントを観ていたところ、そちらに注意が向いている最中に鞄のチャックを開けられ、旅券が抜き取られていた。
イ フィレンツェにて入国後、空港からフィレンツェ・サンタマリアノヴェッラ駅間のトラム車内が混雑しており、気がついたら背負っていたリュックに入れていた旅券に入ったポーチを抜き取られた(本期間中、全く同じ事案が2件発生。)。
(2)置き引き(14件)の典型的事例
飲食店(ファストフード店等)にて食事をしていた際、椅子にかけていた鞄がいつの間にか無くなっており、盗難されたことを認知した。
3 最近増えている事例
(1)GPS機能のついたタグを入れている所持品を盗難されたケース
所持品(スーツケース等)にGPS機能のついたタグを入れており、それらが盗難に遭った際の、事後の対処についてのお問い合わせが増加しています。
盗難品の場所が把握できたからといって、個人でその場に取りに行くということはお止めください。仮に犯罪組織等が取得していた場合、取り返す意思等を見せることで抵抗したと判断され、傷害事件や最悪の場合、命に関わる事件等に発展する可能性も否定できません。必ず警察に相談してください。
盗難に遭った際には、帰国のための渡航書や緊急旅券の発行や保険の請求に必要であるため、盗難されたものをリストアップした上で警察に被害届を提出し、盗難証明書(Denuncia)を発行してもらってください。
(2)車上荒らし
ローマ市内やフィウミチーノ空港近傍のアウトレットに駐車していたレンタカーの窓ガラスが割られ、車上荒らしに遭うケースが増えています。
対策としては、車内に物を残置しない、もしくは見えない所に収納することが推奨されます。犯行実施者も、明らかに貴重品が見えている状態のほうが心理的に犯行を決心しやすいと考えられますので、車を施錠したからといって安心することなく、保管には細心の注意を払ってください。
4 特異な犯罪事例
特になし。
5 テロ・爆弾事件発生状況
特になし。
6 誘拐・脅迫事件発生状況
特になし。
7 対日感情の変化
特になし。
8 日本企業の安全に関する諸問題
特になし。