海外安全対策情報(2025年10月~12月)

令和8年2月6日
1 治安情勢
 10月2日未明~4日にかけてローマ市内において中東情勢を引き金とした大規模なデモが発生しました。この期日以外にも散発的に小規模なデモが散発していた状況でありました。また、今四半期においてもスリ・置き引きといった軽犯罪の発生件数が高い水準にあり、引き続き十分な警戒及び被害防止が肝要です。
2 日本人被害例
 今期中に大使館に通報された被害報告は46件であり、平均して2日に1件の割合で日本人が被害に遭われている状況です。四半期ごとの被害件数も1年を通して最多となりました。
 被害状況の例については以下のとおりです。
(1)スリ(21件)の典型的事例
  ア ファストフード店で食事中、複数人(3人組)に話しかけられて注意を逸らされている間に、自身の近傍に置いてあった鞄をスリに遭った。
  イ 満員の地下鉄車内で、ジャケットの内ポケットに入れていたパスポート、現金及びクレジットカードをスリに遭った。
(2)置き引き(14件)の典型的事例
  ホテル内レストランでの朝食時、肩にかけていた鞄を一時的に椅子の上に置き、飲み物を取りに行って戻ったところ、鞄が無くなっていた。
3 最近増えている事例
(1)ローマでの写真撮影を装った詐欺被害
     ローマ市内のポポロ広場からピンチョの丘へ上がる道中、赤い騎士のコスプレをした複数人の男性に囲まれ、通り道を塞がれた後、強引に写真撮影を開始し、金銭を要求してくるという事案がありました。狭く見通しの悪い山道となっているため周囲に警察や観光客等がおらず、助けを求めることができない状況下で要求された金額のみを支払うつもりで財布を取り出したところ、財布の中身全てを強奪されたという被害状況でした。
(2)ホテルに残置していた物品の盗難
    宿泊先ホテルの部屋にクレジットカードや現金等の物品などを残置し、外出している最中に何者かが部屋の中に入りその物品を盗難されたと推定される事案がありました。ホテル側は、誰も部屋には入っていない、そのような事実は確認できていない等と報告していましたが、無くなったクレジットカードが不正利用されている事実から、盗難に遭ったことは疑いないとされる状況でした。
    ホテル内の部屋だから盗難被害に遭うことはなく絶対に安全だ、ということは当地ではあり得ません。貴重品をホテルの部屋に残して外出する場合には、金庫または鍵付きのスーツケース等に収納して施錠する等の対策を講じるようお願いいたします。
 
4 特異な犯罪事例
    特になし。
 
5 テロ・爆弾事件発生状況
    特になし。
 
6 誘拐・脅迫事件発生状況
    特になし。
 
7 対日感情の変化
    特になし。
 
8 日本企業の安全に関する諸問題
    特になし。